(※【鍼灸と3Dの併用でLCSが劇的に改善した症例(4)】のつづきです)
● 第12診(2018年2月上旬)
通算10回目のリハビリコース施術。
Eさんご本人の希望により、
今回をもってリハビリコースを中止し、
次回以降ははりきゅうコースでの
治療を継続していくことを
自らお申し出になりました。
およそこの一か月間、鍼灸による
治療を受けられなかった結果が
あまり思わしくないと、きっと
ご自身でそう思われたのでしょう。
筆者のインフォームドコンセントの
言葉を思い出されて、好きではない
鍼灸治療を選択してくださった
その姿勢に敬意を表するとともに、
Eさんの期待になんとかして応えたい
――そう思いました。
● 第13診(2018年2月中旬)
決意を新たに、3回目の鍼灸治療です。
使用経穴(ツボ)は以下のとおり。
命門 陽関 腎兪 志室 陽陵泉
絶骨 太谿 三陰交 曲池 合谷
中脘 水分 気海 関元 足三里
――これらのツボへはり・きゅうを
施すとともに、腰椎上へ3D刺激療法と
マイクロ波も併せて用いました。
● 第14診(2018年3月上旬)
はりきゅう治療4回目。
本日までの経過をお尋ねすると、
「前回の施術の翌々日から急に楽に
なったので、鍼が効いたと思った。
その後、今日までずっと楽で、
長時間の立位や歩行でも、
痛みの度合や休憩の回数が減った」
との、嬉しい返答が返ってきました。
この日の施術では、とくに
太谿と志室の鍼に重きを置き、
その他は前回診に準じました。
● 第15診(2018年3月下旬)
5回目のはりきゅう治療。
前回診に準じた施術をしました。
この日のEさんは、
「〇〇商店街から休まずに歩けた」
と言って、喜んでおられました。
「〇〇商店街」というのは、
近鉄奈良の駅向こうにある商店街で、
標準的な速度で歩いても、当院から
10分以上かかる距離にあります。
Eさんの年齢や体格、疾患のことを
考慮すれば、その倍の時間が
かかってもおかしくありません。
そう考えると、およそ20分間の
歩行が、途中休憩することなしに
おこなえたということになります。
痛みやしびれのために長時間の
立位保持や継続歩行が困難となる
間欠性跛行(かんけつせいはこう)は、
腰部脊柱管狭窄症(LCS)の
特徴的かつ典型的な症状です。
Eさんの初来院時の状態から思えば、
これは驚くべき改善と言えるでしょう。
筆者もこのときはじめて、
現在おこなっている
鍼灸治療の効果がはっきりと出ている
ことを実感したのでした。
(※【鍼灸と3Dの併用でLCSが劇的に改善した症例(6)】へつづきます)
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