かぜの話(2) ~お風呂はOK? それともNG?~
カテゴリー:「病気とケガ」の話
(※【かぜの話(1)】のつづきです)
それでは、実際にかぜを引きそうなとき、あるいは引いてしまったら、
自分でどのような養生、セルフケアができるのでしょうか。
市販のかぜ薬(=総合感冒薬)を服用して
諸症状を緩和するというのも、もちろん一法です。
しかし、副作用やアレルギーなどの理由により、なるべく化学薬品は
服用したくないという方もいらっしゃると思いますので、
以下「東洋医学的かぜ養生術」を書いてみたいと思います。
(※あくまで一般的な「かぜ症候群」の場合です)
まず、誰しもが一度は疑問に思ったことがあるのは、
「かぜを引いているときにお風呂に入ってもいいのか?」
ということではないでしょうか。
結論から言うと、答えは、
「お風呂に入る元気があるなら入ってよい」
ということになります。
東洋医学的原理・原則から言えば、
「風寒の邪気」の侵入によって体が冷えているわけですから、
温浴で体を温める行為は基本的に正しいと言えます。
しかし、一方で見過ごされがちなのが、
体力の消耗や湯冷めといった「入浴の副作用」についてです。
入浴という行為は、じつはけっこう体力を消耗するものなのです。
ですから、高熱や咳などで体力を奪われているときに無理に入浴
することは、さらなる体力の消耗を招き、かえってよくありません。
くしゃみや鼻水は出るけれど「すこし熱っぽいかな」
くらいであれば、おそらく発熱も37℃台といったところでしょうから、
体力的にも入浴は問題ないでしょう。
ただし「ぬるめのお湯にサッと浸かる」なんていうのは絶対NG。
半身浴など論外です。
熱めのお湯に首まで浸かり、しっかりと体を温めてください。
お風呂から出たら、水滴や汗をよく拭いて、
厚手の靴下を履くなどして、湯冷めの防止に努めましょう。
ここで湯冷めをしてしまうと、もう一度かぜを引くようなもので、
かえって症状を悪化させてしまいかねません。
湯冷めに対して無神経な人や、入浴する元気すら無いという人は、
お風呂に入ることは諦めて、
早々に暖かい蒲団でお休みになることをおすすめします。
(※【かぜの話(3)】へつづきます)
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