「大雪」2016 ~気温は下がっても体温は高く~
カテゴリー:二十四節気
一昨日の奈良は最高気温が20℃近くまで上がり、
日中など、ジャケットを着て歩いているだけで
汗ばんでくるほどのポカポカ陽気でしたが、
けさは一転、北風が吹き、冷え込んだ朝を迎えました。
きょう12月7日は、二十四節気の「大雪(たいせつ)」。
『こよみ便覧』によると、呼称の由来は
「雪いよいよ降り重ねる折からなれば也」
と記されています。
これを受けるように、本日の近畿地方はグンと気温が下がりました。
でも、雪まではさすがに降らないとは思いますが――。
ところで、植物の生長や盛衰は、気温の変化の影響を強く受けます。
しかし人間の場合、健康は自らの体温の変化に大きく左右されます。
どういうことかというと、ウメやサクラが開花するのも、
カエデやイチョウの葉が紅葉・黄葉するのも、
外界の気温の高低が、植物たちの
「遺伝子のスイッチをON/OFF」
するからにほかなりません。
こうした「遺伝子のスイッチ」はすべての生物に具わっており、
私たちヒトもまた例外ではありません。
ただしヒトでは、外界の気温によってではなく、
自らの体温の変動により、そのスイッチはON/OFFされます。
1990年代よりおこなわれた「ヒトゲノム計画」を発端として、
それまで原因不明であるとされてきたさまざまな疾患の原因が、
DNA解析により、遺伝子レベルで特定できるようになってきました。
さすがにヒトでは、頭髪の先に蕾(つぼみ)が付いて花が咲いたり、
肌の色が赤や黄色に変色したりなどということはありませんが、
個体の平均体温が低下することにより、ある特定の病を発現する
「遺伝子のスイッチ」が入ることはあると言わなければなりません。
しだいに寒さの極みに向かうこれからの季節――。
気温は下がっても、体温は高く保ちたいものです。(了)
大 根 喰 ひ 三 里 に 灸 を 重 ね け り ポン太
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