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公開日:2016年12月13日
最終更新日:2017年1月17日

(※【かぜの話(3)】のつづきです)

かぜを引いたときの東洋医学的養生法として、
前回の漢方薬に続き、きょうはツボのお話をいたしましょう。

ツボ 01
よく「かぜ」だとか「かぜ」「のどかぜ」などという
言い方をしますが、引き込んだウイルスのタイプによって、
あるいはその人の体質や「生理的弱点」などによって、
特徴的に現れる症状もどうやら異なってくるようです。
ちなみに、私はのどの粘膜が弱いせいか、よくのどを赤く腫らします。
そこに私の体質的特徴――いわば「弱点」があるわけです。
のど以外にも、
「私はかぜを引くと必ずひどい鼻炎になる」
「咳が出だすと、止まらなくなってしまう」
「かぜを引くたびによく熱を出す」
――などといった傾向をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。
あなたはいかがですか?
以下に「症状別お灸ツボ」をご紹介しておきます。
風寒の邪気」はびこるこの時季、ご自宅や職場でのセルフお灸
ぜひ試してみてはいかがでしょうか。

お灸 01
① 鼻炎(くしゃみ・鼻水・鼻づまり)
中脘  曲池  手の三里  足の三里

② 喉頭炎・気管支炎(咳・痰)
中脘  曲池  孔最  足の三里

③ 咽頭炎・扁桃炎(のどの腫れ・痛み)
中脘  三陰交  復溜  太谿

このようないわゆる「ツボ療法」は、
雑誌や書籍、テレビ番組などでもよく紹介されていますが、じつのところ、
このような形でツボ療法をご紹介することに多少のためらいがありました。
その理由は、本来、はり・きゅう療法というものは、
このツボ一穴に施術したら、それで即症状が取れる、
病気が治る、という類のものではないからです。
東洋医学の考え方に基づいて経絡を考え、病める蔵府を考え、また、
同時に使用したほうがよいツボや、いっしょに使うべきでないツボなど、
体じゅうに数百とあるツボの中から、その配合を決めるものだからです。
それでも、あえて今回ご紹介したのは、短絡的ともいえるツボ療法にも、
用いかた次第によっては有用なものがあると再認識したからです。

次回のブログでは、そうしたツボ療法を実践される際の注意点や、
上記のツボに施灸するその意義についてお話ししたいと思います。

(※【かぜの話(5)へつづきます】)
(※ツボ名のリンク先は「ツボ辞典」さんのHPを出典とさせていただきました)

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川村 晃一 (HarryPonta)
奈良市にある【指圧鍼灸マッサージくるみ治療院】院長。東京都出身。在学中より西條一止・白石洋介両先生に師事。はり・きゅう師、あんまマッサージ指圧師、柔道整復師(以上厚生労働大臣免許)ほか、推拿療術師、せんねん灸セルフケアサポーター、漢方コーディネーター。
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川村 晃一 (HarryPonta)

奈良市にある【指圧鍼灸マッサージくるみ治療院】院長。東京都出身。在学中より西條一止・白石洋介両先生に師事。はり・きゅう師、あんまマッサージ指圧師、柔道整復師(以上厚生労働大臣免許)ほか、推拿療術師、せんねん灸セルフケアサポーター、漢方コーディネーター。

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