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公開日:2017年2月27日
最終更新日:2017年10月1日

(※【シップに関する疑問(1)】のつづきです)

「シップは本来、急性期の炎症の熱を取るためのものなので、
慢性症状の改善を目的にシップを貼ることは無意味である」
と、前回のブログで申し上げました。
さらにこれを東洋医学的にみたとき、無意味であるばかりか、
慢性症状に対するシップの長期貼付は逆効果である
と、言わなければなりません。

慢性症状が出ている局所というのは多くの場合、
そこに慢性炎症による鬱血(うっけつ)が生じているということ、
すなわち、血流障害が起こっているということです。
そこへシップを貼るということは、そもそもシップ=冷却剤ですから、
当然のことながら局所はやされることになります
ちなみに「冷感」を感じるだけで、実際に冷却されるわけではない
タイプ(※現行のシップの多くがこのタイプ)のものであっても、
血流に対して抑制的にはたらく成分が入っていたりしますから、
局所の循環が抑えられるという点では同じです
本来ならば、めて血流改善を図らなければならない慢性炎症を、
長期にわたり冷やす、あるいは「冷感」を感じさせるということは、
」(萎縮)が生じているところへさらなる虚を作るようなもの。
慢性炎症とは慢性的な循環不良であり、
漢方医学ではこれを「瘀血(おけつ)」と呼んでいます。
瘀血を改善するのは容易なことではありません。
東洋医学的にみた場合、慢性炎症への長期シップ貼付は
無意味であるだけでなく、局所の循環不良を固定化させ、
瘀血をさらに進行させてしまうことになりかねないのです。


いずれにせよ、現代医学的にも東洋医学的にも、
シップに慢性症状の改善を期待することはできないということです。
そんなことは整形外科のお医者さんなら百も承知であるはずなのに、
なぜ慢性の肩こりや腰痛にシップが処方されつづけるのでしょうか。
この問いに対し、身も蓋(ふた)もない言い方をすれば、
現代医学は肩こりや腰痛症といった慢性の機能性疾患に対し、
これを治す術
(すべ)を持っていないからです。
だから、患者さんが「痛い」と言えば鎮痛薬を、
「凝っている」「張っている」と言えばシップを処方する。
また、患者さんのほうでも、シップを貼ると
ひんやりスースーして気持ちがいいものですから、
主治医に「先生、またシップ出して」となるわけです。
これが副作用の心配のある薬剤であったりすれば、
医師の倫理・良心において処方されるものではないと思いますが、
シップ=湿布はそもそも薬というほどのものではないため、
長く貼りすぎてかぶれることを除けば、重大な副作用もありません。
(※ただしインドメタシンなどの鎮痛成分が入っているものは別です)
お医者さんは基本的に患者さんの希望に副()った医療を
提供する義務がありますから、患者さんから希望されれば
処方してしまうのも、やむを得ないところなのでしょう。


以上のようなことから、くるみ治療院では、患者さんから
「(肩こりや腰痛に)シップは貼ったほうがいいの?」
との質問を受けた場合、次のようにお答えすることにしています。

「たとえば、きのう運動をしたとか、遅くまで作業をしていたとか、
そのように原因がはっきりしている(=急性症状である)場合には、
2~3日を限度に貼っていただいて構いません。
しかし、慢性のものに対しては逆に、貼らないほうがいいです。
でも、貼ると気持ちがいいとお感じになるのでしたら、
やはり2~3日を限度に貼っていただいても結構です。
それ以上に長く貼っていても、良いことはありません。」

――読者のみなさんのご参考になれば幸いです。

(※【シップに関する疑問(3)】へつづきます)

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川村 晃一 (HarryPonta)
川村 晃一 (HarryPonta)
奈良市にある【指圧鍼灸マッサージくるみ治療院】院長。東京都出身。在学中より西條一止・白石洋介両先生に師事。はり・きゅう師、あんまマッサージ指圧師、柔道整復師(以上厚生労働大臣免許)ほか、推拿療術師、せんねん灸セルフケアサポーター、漢方コーディネーター。
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川村 晃一 (HarryPonta)
川村 晃一 (HarryPonta)

奈良市にある【指圧鍼灸マッサージくるみ治療院】院長。東京都出身。在学中より西條一止・白石洋介両先生に師事。はり・きゅう師、あんまマッサージ指圧師、柔道整復師(以上厚生労働大臣免許)ほか、推拿療術師、せんねん灸セルフケアサポーター、漢方コーディネーター。

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