(※【「立夏」2019 (1) 】のつづきです)
もしもこうした体温調節機能
――血管の拡張や発汗による
体熱放散作用――が私たちに
備わっていなかったら、
熱は逃げ場を失い、
体温は上昇し続け、
やがて高熱により
たんぱく質が変性し、
あらゆる内臓諸器官は
正常な生理機能を
維持できなくなります。
そうなれば、私たちは
永遠に秋を迎えることは
できなくなるでしょう。
――もうおわかりかも
しれませんが、これは
熱中症の話をしています。
熱中症を放置しておくと
命に関わると言われるのは、
こうした理由によります。
この熱中症が、じつは
私たちの体が自分自身を
冷やそうとした結果である
と言ったら驚かれるでしょうか。
熱中症でよくみられる症状に、
眼前暗黒(立ちくらみ)や
頭痛、めまい、吐き気、嘔吐、
頻脈(脈搏が速くて弱い)、
顔面蒼白、強い疲労倦怠感、
手足の痺れ、筋肉痛、筋硬直、
筋痙攣(いわゆるこむら返り)
などがあります。
これらはすべて大量発汗と
血圧の低下に伴う症状です。
では、なぜ熱中症で血圧の
低下が起こるのでしょうか。
ここで思い出してください。
私たちの体には、体温の
上がりすぎを防ぐために、
体表付近の血管を広げたり
発汗を促進するなどして、
体熱を放散する仕組みが
備わっているというお話を
前回のブログに書きました。
高温多湿の環境下にいると、
体温調節機能が作動して
血管が拡張し、汗をかきます。
つまり、体が自分を冷やそう、
冷やそうとがんばるわけです。
(※【「立夏」2019 (3) 】へつづきます)
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