「小寒」2017 ~寒の入り~
カテゴリー:二十四節気
あけましておめでとうございます◎
本年も『はり医ポン太の東洋医学見聞記』を
どうぞよろしくお願いいたします!(^―^)
みなさんも新聞やテレビの気象情報などで「寒の入り(かんのいり)」
という言葉を目にし、あるいは耳にされたことがあるかと思います。
その意味するところは正確には分からずとも、
「これからますます寒い時期に入るということなのだろうなあ」
ということは、その字面(じづら)から伝わってきますよね。
1月5日~19日を「小寒(しょうかん)」といい、
1月20日~2月3日を「大寒(だいかん)」といいます。
これから寒さが次第に厳しくなっていく時期に突入するわけです。
その小寒のきょう1月5日を「寒の入り」と呼ぶのです。
ちなみに、2月4日~は「立春」ですから、
この日をもって「寒が明けた」ということになります。
私ごとですが、昨年末に体調を崩し、三日間寝込んでしまいました。
繰り返す激しい嘔吐と下痢、そして38℃の発熱――。
足先は氷のように冷えきり、寝ていても温まりません。
自己診断では、疲れていた体に「寒の邪気」の侵入を
許した結果生じた急性胃腸炎であったと思っています。
まる二日間というもの、胃が全く動いていない感じで、食欲も無い。
水分だけは補給するようにしていましたが、
トイレに行っても、黄色を通り越してもはやコーラ色をした
おしっこがポタポタポタとわずかに排泄されるのみ――。
もともと61-62kgほどだった体重も59kgに落ちてしまいました。。
このように「寒の邪気」が鼻やのどを経由せずに
いきなり胃腸を直撃するタイプの急性内科疾患を、
漢方医学では「直中(じきちゅう)」と呼んでいます。
「お腹に直(じか)に中(あた)る」から直中というわけです。
奈良のように朝晩の冷え込みの厳しい所だけでなく、
夏場、オフィスの冷房に直接あたるような環境でも、
疲労などで胃腸の働きが低下していれば直中は起こり得ます。
寒さ増すこれからの時期、疲労を溜めこまないよう
気をつけながら、みなさん、佳き新年のスタートを
切っていただきたいと思います◎(了)
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