臨床をやっていると時折、東洋医学を
信じない人にとっては説明のつかない、
なんとも不可思議な現象に遭遇することがあります。
今回のブログは、そんな中から一つ
筆者自身が体験したツボの不思議を
みなさんにご紹介したいと思います。
筆者は子どもの時分から咽(のど)が弱く、
かぜを引きやすいほうでした。
よく咽頭や扁桃を腫らしては
熱を出していたものです。
さすがに大人になってからは
かぜくらいで仕事を休むわけにいかず、
予防に気をつけるようになり、
おかげでかぜを引くことも
めったに無くなりました。
しかし「のどが弱い」という
体質的な弱点は今も変わらず、
十年に一度くらいの頻度で
「どえらい咽頭炎」を患うことがあります。
どれくらい「どえらい」かというと、
アフタ(aphtha=潰瘍)と呼ばれる白斑状の
粘膜糜爛(びらん)――口内炎のときにできる、
白い吹き出物のようなアレです――が
咽頭や扁桃にびっしりと群生し、
尋常じゃない激痛と40℃近い高熱が出て、
悪寒戦慄(おかんせんりつ=寒気と震え)
が止まらないという「どえらさ」です。
その三度目の「どえらい咽頭炎」に、
今年の9月、突如襲われたのであります。
当初は、
「あれっ、かぜを引いたかな?」
というくらいのチクチクとした痛みを
のどの奥のほうに感じる程度でしたが、
日が経つにつれ、のどの痛みは増し、
しだいに声も掠(かす)れてきました。
しかし、それ以外には咳もくしゃみも
鼻水もいっさい無く、
「あ、これはかぜじゃないな。
さては例の(十年に一度の)ヤツが来たか」
――そう思いました。
鏡で自分ののどを見てみましたが、
窺(うかが)える範囲にアフタは認められません。
けれども痛みの感じが、普通のかぜで
のどを腫らしたときのそれとは異なる
ある種の「異物感」を伴ったものでしたので、
これはもう「例のヤツ」に間違いなかろうと
判断したのでした。
そこで、熱を測ってみると、36.9℃でした。
過去の経験から、熱はこれからさらに
上がっていくことが予想されます。
「これは何とかしなければいけない」
――そう思い、とりあえず自分で
セルフお灸を施してみることにしたのです。
(※【咽頭炎と湧泉(2)】へつづきます)
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