（※【肉離れの二症例(6)】のつづきです）
治療開始2日目（施術2回目）――。
前日の3D療法の後、その直後効果の感想を、
来院時の痛み「10」に対して
「5～6くらいになった」
と、おっしゃっていたＢさんでしたが、
この日、前回施術からの経過をお訊ねすると、
「だいぶ痛みが和らいだ。今朝は昨晩よりも痛まない。
歩行時も、普通にゆっくり歩くぶんには痛まない」
とのことでした。
Ａ子さんのときのような「超回復ぶり」とはさすがにいきませんが、
一般的に言って、初回の治療効果としては
きわめて良好かつ十分なものと言ってよいでしょう。
そして、この日も前日と同じ処方による3D療法を施しました。
術後に直後効果を問うと、
「痛みはほとんど無くなった」
とのことでしたので、それを受けて、
テーピングも不要と判断しました。
最後に、①入浴時は患部を湯舟に浸けないこと、
②瞬発的な動作に気をつけてなるべく安静を保ち、
③万一また痛みを感じたらすぐにアイシングすること――
などの生活指導をおこない、2回目の治療を終えました。
治療開始4日目（施術3回目）――。
例によって、この二日間の経過を伺うと、
「仕事中にずっと立ったままでいるとやはり痛みを感じるが、
普通に歩けるようになった。極力歩かぬように努めているが、
それでも一日7,000歩くらいは普通にいってしまう――」
とのこと。このことは、
日常生活で7,000歩、普通に歩くことができた
ことを意味しています。
そこで、「アキレス腱伸ばし」の要領で
ふくらはぎのストレッチをしてもらうと
確かにまだ痛みがあるようですが、
受傷部の圧痛はほぼ消失していました。
「すこし早いけれど、ストレッチを開始してもいいかもしれない」
そう判断し、前回と同じ処方で3D療法を施した後、
肉離れのリハビリストレッチを指導しました。
ふつう軽度～中度の肉離れの場合、ストレッチを開始する時期は
（諸論あるかと思いますが）だいたい受傷一週間前後というのが
一般的なのではないかと思います。
そこを、受傷4日目で開始の判断ができたということは、
一般的に言って、回復が早いと言えるのではないでしょうか。
職場やご自宅でのセルフストレッチについては、
①痛みを感じたらそこで留め、それ以上負荷をかけないこと
②すこしでも違和感を感じたら、すぐに中止すること
③ストレッチ後は念のためアイシングすること
などの諸注意をお伝えし、
入浴ももう普通に湯舟に浸かって構わないことを申し上げ、
3回目の治療を終えました。
（※画像の出典／http://healthil.jp/3772）
（※【肉離れの二症例(8)】へつづきます）
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