「冬至」2016 ~早寝・遅起きのすすめ~
カテゴリー:二十四節気
あさって12月21日は「冬至(とうじ)」です。
冬至が「一年のうちで最も日照時間の短い日」であることは、
もうみなさんご存知のとおりです。
ちなみに「至」という漢字は、
「到達する」「きわめて」「究極の」といった意味のほかに、
「~のど真ん中」という意味を持っています。
「夏至(げし)」「冬至」がまさにその意味で使われている例です。
したがって「冬至」とは、
「冬のど真ん中」「冬の到達点」といった意味になります。
二十四節気は一年を24等分した季節分けですから、
12月21日当日だけがピンポイントで冬至なのではなく、
12月21日~1月4日までの15日間もまた冬至と呼びます。
ちなみに南半球では、あさって夏至を迎えることになります。
古代中国の鍼灸医術の聖典の一つに、
『黄帝内経(こうていだいけい/こうていだいきょう)』
という経典があり、
四季に応じた理想的生活法(養生法)が説かれています。
そのうちの冬の養生法は、おおよそ次のようなものです。
「冬は『閉蔵(へいぞう)』といって、万物が消極的になる時季である。
すべてが収納・貯蔵される時季だから、決して発散してはならない。
この時季は早く寝て、遅く起きるのがよい。
人体の陽気もまた奥深く貯蔵されているから、
心身ともに活動的になってはいけない。
運動で発汗するなどは、もってのほかである。
この時季に発汗したり、飲酒の反動で体が冷えたりすると、
『腎』を損なうことになる。
冬に無理をすると、春になっても陽気が循(めぐ)らずに、
手足が重だるくなり、鼻血が出ることもある」
早寝早起きこそが健康のためによい――
ということが普遍的真理であるかのように言われている現代、
みなさんはこの「二千年前の養生法」を
どのように思われるでしょうか。(了)
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