「土用」って何だ?(3)
カテゴリー:二十四節気
(※【「土用」って何だ?】の最終回です)
またやっちまいました‥‥。
ことしの「土用の丑の日」は7月30日(土)だったのに、、
忙しさにかまけ、気が付いてみれば暦はもうすでに8月――。
丑の日はとっくに過ぎてしまいました。反省‥‥。
今さらという感じではありますが、
しばしのお付き合いをお願いいたします。。
夏の最も暑い盛りである「土用の丑の日にうなぎを食べる」という習慣、
じつは「夏バテ防止」という点でとても理に適ったことだということは
Vol.(2)のブログに書いたとおりです。
そこで、この「土用の丑の日にうなぎ」ということをいつ、だれが、
何のために言い出したのかについてですが、じつは諸説ありまして、
そのうち最も有名な説が「平賀源内(ひらがげんない)考案説」です。
平賀源内といえば「江戸のエジソン」「日本のダヴィンチ」
とも称される、江戸時代の天才発明家です。
その源内がある日、知人のうなぎ料理屋の主人から、
「夏場にうなぎが売れなくて困っている」という相談を受けました。
うなぎって、脂っぽいですからねえ。
そこで源内は、うなぎ屋の店先に
「本日、土用丑の日」という貼紙をしたところ、
店は大繁盛したということです。
丑の日に「う」の付くものを食べると縁起がいい → 病気にならない
というロジックが、いかにも洒落好きで縁起を担ぐのが好きな
江戸の町衆にアピールしたのでしょう。
この説がもし本当ならば、この貼紙こそは
近代広告キャッチコピーの元祖と言えるかもしれませんね。
ところで、平賀源内といえば、もう一つ有名なのが「エレキテル」です。
エレキテルは源内が発明した電気治療器であると言われていますが、
実際のところは、オランダから伝わった医療用の静電気発生装置で、
その壊れたのを入手した源内が、何の機械であるかもわからぬまま
修理して直してしまった、というのが本当のところのようです。
当院にも「3D刺激装置」という電気治療器を備えてありますが、
その日本でのルーツもまた「土用の丑の日」同様、
源内にあるのかもしれません。
「土用の丑の日」も「エレキテル」も、
まさに日本が誇る「発明王」らしいエピソードだと思いませんか。(了)
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