「秋分」2017 ~陰気の支配と「腎」~
カテゴリー:二十四節気
きょうの奈良は朝から冷たい雨の一日でした。
もう半袖では寒いくらいになってきましたね。
あす9月23日「秋分の日」を境に、
自然界は「陰の気」が支配する時季に入ります。
いつもこのブログに書いているように、
ヒトの体もまた自然界の反映ですから、
私たちの体にもこれから「冬」が
やって来ようとしているわけです。
冬は、言うまでもなく
「寒い」「冷たい」「硬い」「動かない」
といった「陰の季節」です。
ヒトの体にも冬がやって来るなら、
私たちの体も冷たく、動かなくなるはずですよね。
でも実際には、四季を通じて体温は変わらず、
夏も冬も同じように動けて生活できています。
なぜでしょうか。
それは、私たちの体には
ホメオスタシス(=生体の恒常性維持機構)
というものが備わっているからです。
そのおかげで、外界の気温が下がっても、
私たちの体は冷たくも硬くもならずにいられるのです。
冬になっても体が冷たく、硬くならない――
この働きを、東洋医学では
「腎」の作用によるものと考えます。
( →【腎の生理】参照)
「腎」の主(つかさど)るさまざまな生理作用の一つに
「腎は、人体の熱源である」というものがあります。
文字どおり熱を生み出し、体温を維持し、
生命活動のエネルギー源となるのが「腎」です。
私たちはこの「腎」の働きによって体熱を産生し、
寒い時期にも体温を一定に保つことができ、
夏場と変わらぬ行動・生活を営むことができるのです。
ちなみに、こうした「腎」の働きが失調している人は、
冷え症になったり、脚がむくんだりします。
寒さに向かうこれからの季節、
「腎」を癒し、養うような生活習慣を
心がけるとよいでしょう。
そのための東洋医学における智慧(ちえ)を
次回のブログでお話ししたいと思います。
(※次回ブログ【秋冬季の養生法(1)】へつづきます)
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