頸椎ヘルニアになってしまいました(16) ~アナログから脱却せよ~
カテゴリー:「病気とケガ」の話
(※【頸椎ヘルニアになってしまいました(15)】のつづきです)
時間的・経済的損失のリスク、症状悪化のリスクを避けるために、
炎症というものに対する正しい認識を持つと同時に
「誤った希望」を抱かぬようにしていただきたい、
そして、一部の不心得な「整体院」の誇大広告に引っかかって
無用な「回数券」を買わされることの無いようにしていただきたい――
前回のブログで患者のみなさんに対してそのようなお願いをしました。
しかし、それだけでよいのでしょうか。
患者のみなさんにお願いをし、不心得な整体業者を批判するだけで、
それで本当によいのでしょうか。
国家資格を持つ私たち鍼灸師・マッサージ師・柔道整復師には
果たして何の問題も無いのでしょうか。
話は溯りますが、今回頸椎ヘルニアを発症してMRI検査を受けた際、
そこのクリニックの院長先生が(私を鍼灸師だとは知らずに)
私におっしゃった言葉があります。
「鍼灸とか整体の人たちの言うことはアナログだから――」
私はこの言葉を聞いて、これこそが問題の本質であり、
これこそが「すべて」なのだと思い知らされました。
お医者さんから見れば、鍼灸師もマッサージ師も、柔整師も整体師も
みんな同じようなものなのでしょう。
彼らはみな言っていることがアナログだ――
そう言われて、返す言葉もありませんでした。
「たった一度の施術で○○症が治った」であるとか、
いかにも簡単に難治症が治ってしまうかのような印象を与える
ふわっとした謳い文句の広告やホームページが存在するのは、
残念ながら事実であると言わざるを得ません。
鍼灸でも指圧でも「たった一度の施術で症状が消失」することは、
じつはけっして珍しいことではありません。
その意味では、上記の謳い文句は
少なくともウソを言っているのではないことになります。
それでは、いったい何が、どこが問題なのでしょうか。
(※【頸椎ヘルニアになってしまいました(17)】へつづきます)
(※旧ブログは → こちらから ご覧いただけます)
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