患者は60代女性のFさん。
人工透析歴15年のCKD
(慢性腎臓病)の患者さんです。
初診は3年前、2016年4月で、
「右手・右肩・右腰痛」の
主訴で来院されました。
以来、健康維持増進のため現在も
毎月2回、定期的にずっと通院
されている模範的な患者さんです。
まず、主訴の一つである「右肩痛」
ですが、結論から言いますと、
右肩の強い凝りによるものでした。
初回一度きりの施術で凝りは解消、
第2診ではFさんご自身も
「酷かった肩こりが無くなった」
と、喜んでおられました。
また「右手痛」については、
徒手検査および年齢・性別・病歴
などを総合的に勘案した結果、
ド・ケルバン病(de Quervain disease)
と呼ばれる狭窄性腱鞘炎の
一種がつよく疑われました。
今回のテーマからは外れるため、
狭窄性腱鞘炎について今ここで
詳しく述べることはしませんが、
腱鞘炎・関節炎と腎疾患の間には
少なからぬ因果関係があります。
( ⇒【水滞証と腎(10)】参照)
そして、腰痛と腎疾患の間にも
また因果関係のあることは、
巷間広く言われているとおりです。
したがって、第2診以降は専ら腎
――漢方医学における五蔵としての腎。
腎臓のみならず、全身の水分代謝
および体熱産生をつかさどる中枢――
を主眼に置いた鍼灸治療を
施していくことになります。
(※【鍼灸で血圧降下剤が不要になった例(2)】へつづきます)
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