(※【原因不明の頸部痛が東洋医学的アプローチで改善した症例(2)】のつづきです)
――前置きが長くなってしまいましたが、
さっそく症例をみていくことにしましょう。
(※以下「 」内は患者さんご本人による表現)
患者: 50代女性、Dさん。
主訴: 首が痛い
( ⇒【患者様の声/理論に裏打ちされた施術は全く別物◎】
でご紹介させていただいた方です)
今年(2017年)の5月初診の患者さんです。
ご自身も医療関連の資格をお持ちであり、
大学の講師もなさっている聡明な方です。
初診時の訴えによると、
「前年12月より右肩の凝りと痛み」
が出始め、
「前月7日より右首の痛み」
が強まってきたとのことでした。
いつものように、予診票に記入していただいてから
詳細な問診に移ります。
まず、原因として、ご自身で何か
思い当たることがないかお尋ねしたところ、
もともと「片頭痛とストレスで受診していた」
クリニックの主治医から「不適切な言葉」を言われ、
「強いストレスを感じる」ことがあったそうです。
どうもそうした出来事と前後するように、症状も
強まってきているようだとおっしゃっていました。
しかし「現在は信頼できる医師のもとに転院」し、
「安心できている」とのこと。
ちなみに、ふだん運動やスポーツは
とくになさっておられないそうです。
今回の症状で、医療機関(病院など)を
受診されたかどうかをお尋ねしたところ、
地元の整形外科クリニックを受診され、
レントゲン、MRI等の検査の結果、
「整形外科的には異状なし」
との診断を受け、鎮痛剤を処方されたそうです。
つまりDさんは、この整形外科医から
「あなたは(少なくとも整形外科的な)病気ではない」
と言われたことになります。
このように、どんなに痛みを訴えても、
病気と認定してもらえないケースがあります。
前回までのブログに書いたように、
病気と認定されなければ適切な
治療を受けることができません。
だって「病気ではない」のですから――。
本当に病気じゃないのなら、
もちろん喜ぶべきことです。
しかし患者さんには、
実際に痛みを感じているという現実があるのです。
(※【原因不明の頸部痛が東洋医学的アプローチで改善した症例(4)】へつづきます)
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