ひざ関節痛の話(3) ~まずはスクワットから~
カテゴリー:「病気とケガ」の話
(※【ひざ関節痛の話(2)】のつづきです)
もともと男性に比べて筋力が弱く体重も軽い女性は、
男性よりも骨が細く、したがって関節面も狭く、軟骨も弱い。
そこへさらに、
「閉経+加齢によるさらなる筋力の低下と体重の増加」
によって変形性膝関節症を発症しやすいのが中高年女性の方たちである、
――というお話を前回のブログで致しました。
膝に水が溜まり、どうしたって痛いときには、とにかく安静が第一。
急性炎症のたどる経過にはピークというものがあり、
それを過ぎたらしだいに下火になっていくものです。
できるだけ速やかにその状態にもっていくための「安静療法」です。
ピークを過ぎて炎症が下火になってきたら、
いよいよリハビリエクササイズの開始です。
ここで無理してウォーキングをするのはナンセンス!
――であると申し上げているのです。
そこで、無理なウォーキングで膝の炎症を長期化させぬために、
代わりに「スクワット」をおこなっていただきたいと思います。
スクワットは、女優の故・森光子さんをはじめ、
黒柳徹子さんや吉永小百合さんらが日々励行していることでも
知られていますので、ご存知の方も多いと思います。
このエクササイズを少しずつでもいいから毎日おこなうことで、
しだいに太ももの筋肉が付いてきて、早ければ1-2週間ほどで
「膝周りがしっかりとサポートされている感」が得られます。
もうおわかりだと思いますが、痛みの激しい急性期に
安静にしていると、当然ながら下肢の筋力は低下します。
もともと太ももの筋力の弱い女性が、膝の軟骨を
すり減らすことで膝関節痛が起こるわけですから、
そのような人が何の筋トレもおこなわぬまま、
いきなりウォーキングを頑張ってしまったらどうなるか、
もはや説明するまでもないことです。
これが、
「ウォーキングの前にまず筋トレを!」
――と、申し上げている理由です。
ただし、繰り返しますが、痛みをこらえてのエクササイズは、
リハビリどころか症状を悪化させるだけですので、
柱や壁、家具などにつかまりながら、無理をせず、
十分注意しておこなってください。
では「痛くてスクワットもできない」という人はどうすればよいか?
――次回はそれについてお話ししようと思います。
(※画像は「メディマグ. 糖尿病」さんのHPより引用させていただきました)
(※【ひざ関節痛の話(4)】へつづきます)
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