(※【鍼灸で血圧降下剤が不要になった例(2)】のつづきです)
Fさんの場合、糖尿病が原因では
ありませんでしたが、若くして
腎臓を患い、毛細血管の破綻は
不可逆性に進行していき、
ついには40代という若さで
透析患者となってしまわれました。
CKD(慢性腎臓病)では、当然の
ことながら、おしっこが出なく
なるなどの排尿障害が現れます。
すると今度は、その排尿障害が
原因となり、さまざまな症状や
疾患が出現してきます。
その典型かつ代表的なものが
浮腫(むくみ)と高血圧です。
前回のブログに書いたように、
おしっこの原料は血液ですから、
おしっこが出なくなるということは、
単純に考えて、そのぶん血管内の
血液量も増加することになります。
そうなると、血管内壁に
かかる圧力が上昇します。
これが高血圧です。
そして、その圧により血漿成分が
血管から外へと漏れ出し、
細胞組織間を浸透します。
いわば、河川の氾濫により
堤防が決壊したような状態――
これが浮腫(むくみ)です。
高血圧によって生じた浮腫は、
外側から血管を圧迫するため、
血圧をさらに上げるよう作用します。
血圧が上がると、それが毛細血管に
さらなるダメージを与え、結果、
血圧はますます上昇する
という悪循環に陥ります。
血圧とは、心臓が血液を送り出す
ときの力の強さを意味しますから、
高血圧状態が持続すれば、心臓にも
大きな負担がかかることになります。
しかし、悪循環に陥っていますから、
放っておいても血圧は下がりません。
そこで、高すぎる血圧は薬の力で
下げたほうがよかろうということで、
どこの医療機関でも当たり前の
ように血圧降下剤(降圧剤)が
処方されることになります。
(※【鍼灸で血圧降下剤が不要になった例(4)】へつづきます)
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