(※【鍼灸と3Dの併用でLCSが劇的に改善した症例(3)】のつづきです)
● 第5診(2018年1月上旬)
年が明けて、最初の来院。
初診に準じた鍼灸施術をおこないました。
使用経穴も、ほぼ初診時に準じています。
術後にEさんから、
「鍼は何回くらい受けたら良くなるか」
と、尋ねられました。
鍼は、基本的にマッサージのような
気持ちよさを伴うものではないので、
どうやらEさんは、鍼治療が
あまりお好きではないようです。
「何回くらいで良くなるか?」
と訊かれて、返答に困りました。
しかし、LCS(腰部脊柱管狭窄症)
という疾患自体、放置しておくと
年月とともに増悪していくことの多い
難治性の疾患であること、したがって、
改善には相応の月日を要すること、
さらには、痛みや炎症を取るには
鍼灸治療の併用が欠かせないこと
――などを改めてご説明し、
同意していただきました。
● 第6, 7, 8診(2018年1月中旬)
3D刺激療法とマイクロ波による
リハビリコースの治療が続きます。
第8診時、下腿外側の痛みを
強く訴えたので、陽陵泉穴への
3D通電も併せておこないました。
● 第9, 10, 11診(2018年1月下旬)
リハビリコースによる治療が続きます。
第10診を終え、帰り際にEさんが、
「脚が良くなっているかな」
と、ぼそっと言われました。
一か月ほどの短い治療期間で
簡単に好転したとは思われませんが、
これまでおこなってきた10回の施術が
わずかなりといえども改善の実感を
Eさんに与え得たのだとすれば、
それは素直に喜ぶべきことです。
しかし一方で、一つ気付いたことがあります。
それは、下腿外側の痛みの訴えに伴い、
足先がかなり冷えてきていることです。
そのことをEさんに指摘すると、
「ああ、そう言われれば確かに――」
といった反応でした。
これは、LCSによる圧迫が
神経だけでなく、並走する動脈をも
圧迫しているために、下肢の血流障害を
惹き起こしているものと考えられます。
(やはり、改善は容易ではないな‥‥)
私は内心、いっそう気を引き締めて
治療に当たらねばと思い直しました。
(※【鍼灸と3Dの併用でLCSが劇的に改善した症例(5)】へつづきます)
**************************************************
奈良の鍼灸マッサージなら、指圧鍼灸マッサージ くるみ治療院
にお越しください。奈良市のしもみかど商店街の中にあります。
〒630-8365
奈良県奈良市下御門町17-1
TEL:0742-93-9600
受付時間:10:30~19:00
定休日:火・金(祝日営業)および第3日曜