「霜降」2016 ~陰の気を養おう~
カテゴリー:二十四節気
きょう10月23日は「しもふり」と書いて「霜降(そうこう)」です。
江戸時代に太玄斎(おおの げんさい=松平頼救)という人が著した
『こよみ便覧』という書物があります。
二十四節気などについて詳細に書かれた、
いわば「暦の聖典」とも言える書物です。
それによると「霜降」の由来は、
「露(つゆ)が陰気に結ばれて霜(しも)となりて降(お)るゆへ也」
とされています。
まさに「ザッツ・オール!」という感じです。
霜降の次はもう立冬(11/7)ですから、
今がいわゆる「晩秋」というわけです。
暖かい蒲団(ふとん)、温かい飲みもの・食べものが
恋しい季節になってきたということですね。。
ところで、東洋医学的には、陰気と陽気の勢力図は
もはや完全に入れ替わっていますので、
「陰の気を養う」ことがこの時季の養生の大原則となります。
陽気は増大しやすく減少しやすいため、
陽気の盛んになる春から夏にかけては、
これを適度に「発散」してやる必要があります。
反対に、減少しにくいが増大もしにくいのが陰の気。
一度減ってしまったら、取り戻すのがたいへんです。
だから、秋から冬にかけて陰気を「養う」必要があるのです。
早い話が、
「夜更かしをせず、夜はしっかりと脳と体を休めなさい」
ということ。
この時季に活動的すぎる生活を送る(=陽の気を発散しすぎる)と、
ただでさえ陽気が相対的に弱まっているため「肺」の機能が弱まり、
冬になってからお腹をこわしやすくなったりします。
昼間に汗が流れるほどの運動なり仕事なりをして、
夜は睡眠不足というような生活を送っていると、
いかに健康自慢の人でも体調を崩しかねません。
未病(みびょう)という「病の種」を身中に宿す前に、
できる養生はしておきましょう。
それが「東洋医学的セルフケア」の意義です。(了)
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