「立秋」2016 ~陽きわまりて陰を生ず~
カテゴリー:二十四節気
あす8月7日は「立秋」です。
TVニュースや気象情報などで、よく
「暦の上ではもう秋ですね」
といった決まり文句を耳にします。
「実際にはまだまだ暑く、夏真っ盛りといった感じですが――」
という前置きに続いての「暦の上ではもう秋です」なのでしょう。
と同時に、
「暦はあくまで暦であり、実生活とは関係の無いもの」
というニュアンスがそこには含まれています。
しかし、暦が実生活と関の無いものと考えるのは大きな間違いです。
「夏=暑い」というのは確かにそのとおりです。
が、「暑い=夏真っ盛り」であるとか、
「暑いうちが夏で、涼しくなってからが秋」といった認識は誤りです。
むしろ「立秋=暑さの極み」なのであり、
同様に「立春=寒さの極み」であるということができます。
これはべつに地球温暖化が進行したせいではありません。
太古の昔からそうでした。
これを「陰陽論」では、
「陰きわまって陽に転じ、陽きわまって陰を生ず」
というように言い表します。
陰陽論からみた普遍的真理です。
これを立春・立秋にあてはめて言うと、
「寒さの極みをもって立春となし、暑さの極みをもって立秋となす」
といった感じでしょうか。
「暦は昔の文化的遺物であって、現代生活とは無縁のもの」
多くの人が暦に対してそのような認識を
持っておられるのではないでしょうか。
しかし、暦は陰陽五行説から導かれた「一枚の鏡」です。
そこには「天地人」万物に通ずる普遍的真理が映し出されているのです。
昨日も、きょうも、そして明日も――奈良の気温は連日の36℃超えです。(了)
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