「夏至」2016 ~夏のきわみ~
カテゴリー:二十四節気
6月21日はご存知「夏至(げし)」です。
一年のうちで昼間の時間が最も長くなる日です。
また夏至は、7月6日までの16日間をも指します。
「至」には「きわみ、頂点、ど真ん中」といった意味があります。
すなわち「夏至」とは、
「夏のきわみ、夏の頂点、夏のど真ん中」
――という意味になります。
このように言うと、
「えっ? だってまだ6月の梅雨どきだよ。
夏が来るのはまだこれからじゃないの?」
と、思われるかもしれません。
でも、それは「夏=最も暑いとき」、「冬=最も寒いとき」という
「体感感覚」で季節分けをしている
私たちの習慣からきているものです。
体感的に最も暑いときというのは、
だいたい7月下旬~8月上旬頃だと思いますが、
この時期は「立秋」の直前にあたります。
ちなみに、最も寒いときは1月下旬~2月上旬頃でしょう。
雪の降りやすいこの時期は「立春」のやはり直前です。
「暑さ寒さも彼岸まで」と言われる道理なわけですが、
この諺(ことわざ)には、じつはもっと大きな意味が籠められています。
「暑い」とか「寒い」とかいうのは、
ままならぬこの世の苦悩そのものであり、
同時に、自我(エゴイズム)の象徴です。
また、「彼岸」とは「川の向こう岸」という意味です。
川のこちら側は苦しみと煩悩の絶えない現世。
その対岸には苦悩から隔絶された世界がある。
間に流れる川は、人呼んで「三途の川」です。
すなわち「彼岸」とは、往生を遂げた人の行く
「阿弥陀様の極楽浄土」の世界を指します。
そのようなイメージを持ってこの諺を思いやると、
現世のさまざまな苦しみや無常に耐えてきた昔の人の、
「阿弥陀様のもとに往きさえすれば、すべての苦悩から救われる」
という切実な思いが籠められた諺であることが実感されるのです。(了)
(※画像の出典①/http://yamapink.lolipop.jp/byoudouin/)
(※画像の出典②/http://www.byodoin.or.jp/ja/faq.html)
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