公開日：2017年2月17日
最終更新日：2018年10月13日
「陽気地上に発し、雪氷とけて雨水となれば也」（『暦便覧』より）
あす2月18日は、二十四節気のひとつ「雨水(うすい)」です。
地方によっては、昔から
「雨水にお雛さまを飾ると、良縁に恵まれる」
などと言われています。
その根拠は今ひとつはっきりしませんが、
一説には「水は大地の母である」ということから、
結婚し、子どもを産み育み、良き母となるという、
そういう女性に対する昔の価値観といったものが
どうも反映されているようです。
ところで、きょう17日は関東地方で「春一番」が吹きました。
昔のアイドルグループのヒットソングにもあるように、
「春一番」という言葉には、ある種の趣を感じさせるものがありますが、
私は奈良へ移り住む前は関東平野に住んでいましたので、
木枯しや春一番といった強風の猛威をよく知っています。
趣だけでなく、昨今のPM2.5やスギ花粉、あるいは黄砂といった
招かれざる者たちまでもが季節風に乗ってやってくるかと思うと、
なんだかぞっとしないものを感じてしまうのは
私だけではないのではないでしょうか。（了）
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