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公開日:2016年11月15日
最終更新日:2017年1月16日

(※【水滞証と腎(10)】のつづきです)

前回施術時の私の話を聞いて、すこし真剣になったのでしょうか、
Cさんが
4診に来られたのは、それから9日後のことでした。
来院されて、いつものようにお話を伺うと、
手のこわばりは軽快したが、最近また膝が痛いとのこと。
それに加え、
胃の奥のあたりに常に何かが痞(つか)えている感じがする
という、これまでに無い新たな症状を訴えられました。
私はこれを聞いた瞬間、左背部に触れるブヨッとした
――筋肉とは明らかに違う――腫塊(しゅかい)に思い当たり、
胃の奥の痞え感」の正体はこれに違いないと直感しました。
Cさんは鍼が怖くてダメなので、これにお灸と指圧を施すと、
「ああ、そこ効いてるぅ~って感じです」
と、おっしゃっていました。
Cさんの背中の腫塊はまさに「これぞ痰濁!」という実感がありました。
そこで、「(たん)」という概念についてご説明したところ、
真剣な面持ちで聴き入っておられました。

腹痛 01
5診は、それからまた3週間以上空いてしまいました。
いつものように経過を伺うと、
くるみさんに通院するようになってから腰と膝は痛くなくなってきたが、
手のこわばりと胃の不具合、それと目がチカチカするのが気になる
とのことでした。
「晴れた日は、サングラスをかけていても目がチカチカする」そうで、
前回の「胃の奥の痞え感」に続き、新たな主訴がまた一つ増えました。
この「目がチカチカする」という症状は「光視症」と呼ばれるもので、
眼の網膜に器質的な変性が起こっていることを示唆する症状です。
ということは、このまま症状が進行・悪化すれば、
最悪の場合、失明に至るということを意味します。
眼科の医師からも、
「このまま悪くなれば網膜剥離を起こすかもしれない。
しばらく様子をみて、悪くなったら手術をしましょう」

と、言われているそうです。
東洋医学的に診れば、網膜の変性もまた「痰濁(たんだく)」
(水滞が進行した果ての病的産物)によるものと考えられます。
腰痛や膝関節痛に対しては明らかな改善効果がみられるものの、
腱鞘炎などの他の症状は一進一退、
そこへさらなる新たな症状が次々と上せられてくる状況です。
「失明などという最悪のケースからなんとか救ってあげたい」
――そう思いを強くしたものの、しかしその一方で、
治療頻度の少なさと、鍼を使えないという制約から、
この頃は正直なところ、
治療の行き詰まりを感じるようにもなっていました‥‥。

(※【水滞証と腎(12)】へつづきます)

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川村 晃一 (HarryPonta)
奈良市にある【指圧鍼灸マッサージくるみ治療院】院長。東京都出身。在学中より西條一止・白石洋介両先生に師事。はり・きゅう師、あんまマッサージ指圧師、柔道整復師(以上厚生労働大臣免許)ほか、推拿療術師、せんねん灸セルフケアサポーター、漢方コーディネーター。
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川村 晃一 (HarryPonta)

奈良市にある【指圧鍼灸マッサージくるみ治療院】院長。東京都出身。在学中より西條一止・白石洋介両先生に師事。はり・きゅう師、あんまマッサージ指圧師、柔道整復師(以上厚生労働大臣免許)ほか、推拿療術師、せんねん灸セルフケアサポーター、漢方コーディネーター。

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